
先日、池袋を徘徊していたところ、セサミストリートマーケットという大変素敵なマーケットを発見しました。
みなさんご存知セサミストリートは、子どもたちに夢と希望を与えるための幼児教育番組として1969年にアメリカで生まれました。テレビを通して教育格差を無くすことに挑戦し続けている大変意義のある子ども向けテレビ教育番組です。
あとビッグバードがかわいい。

そんな無償の人類愛に溢れたセサミストリートのマーケットが、東京の中でも屈指の汚れた街 池袋を選んだのにも、きっと何か理由があるのでしょう。
セサミストリートマーケットにつきましてはオンラインショップをご覧いただければわかる通り
大変素敵なグッズが目白押しでした。まじでかわいい、全部欲しい。
ビッグバードのマグカップかわいい。オスカーのニットかわいい。エルモのクリップかわいい。
人気キャラクターたちのグッズを物色していましたが、
あるキャラクターの顔が頭に浮かび、手が止まりました。

グローバーです。
グローバーです。といきなり言われても誰やねんと思う方もいるかもしれません。
そのくらいマイナーなキャラクターですが、私にとっては特別な思い入れがあります。
遡ること30数年前
母上の女友達が当時3,4歳だった私と姉にセサミストリートの立派なぬいぐるみをプレゼントしてくれたのです。
姉にはビッグバード、そして私にはグローバーのぬいぐるみを送ってくださいました。
姉のビッグバードは黄色くてふわふわで愛らしいのに対して、私のグローバーは手足が長くグンニャリとしていて、第一印象としては大変不気味なぬいぐるみでした。
私は抗議しました。
私もそちらの可愛い鳥のぬいぐるみが良い と。
そんな私に母上は言いました。
あぁーそんなこと言ったら、グローバーが悲しくて泣いちゃうよ!
グローバーには、みなみちゃんしかいないのに、と。
そしてグローバーの長い手足を使い泣いている真似をして見せたのです。
それをみた私は衝撃を受けました。
人生で初めて「自分の発言が他者を傷つける」ということを知った瞬間だったと思います。
ごめんねグローバー!グローバーには私しかいないのに!
それから不気味なグローバーを可愛がりました。
多分何回も縫い直してボロボロになり、もう捨てなさいって言われるまで持っていたはずです。
いまでも手触りを覚えています。
そうです。
ビッグバートには、世界150以上の国や地域にたくさんのファンがいるけれど
グローバーにはわたししかいないのです。
私が愛さなければ。
というわけでグローバーに悪いのでビッグバートのマグカップもエルモのパジャマも買うのをやめ、
グローバーのグッズを探しました。
一点もありませんでした。